原油安

今日は原油安について書いてみたいと思います。

原油価格の下落が続いています。下落の原因は世界的な原油の需要減少と、それに
相反する原油の過剰供給にあると言われています。加えて石油輸出国機構(OPEC)の
減産見送りが下落に拍車をかけています。

原油の需要減少の背景には、欧州、中国の景気低迷、アメリカの量的緩和縮小による
途上国の景気低迷があるようです。
また、原油の過剰供給の背景には、アメリカのシェールオイルの増産があるようです。 アメリカは近年、石油の代替エネルギーとしてシェールオイルの採掘に力を入れて います。

原油価格の下落は、日本でのガソリンや灯油などの販売価格を下落させるので、その
結果、家計が助かるという状況になっています。1ドル120円近い円安でもレギュラーガソリンは、現在リッター140円代です。消費者や産業にとってはまさに助け船
です。
原油価格の下落は、日本経済にとってプラスになると考えられます。

しかし、一方で原油安はインフレを抑制する原因となり、物価上昇率2%程度達成目標という政府と日銀の施策にブレーキをかけることから歓迎されない一面もあるようです。
10月末の日銀による追加緩和宣言も今回の原油安が背景にありました。
また、原油安による影響は、海外でもいろいろと出始めています。
産油国であるロシアなどは経済的に打撃を受けているようです。
ロシアは自国通貨が暴落し、過度の物価上昇に悩まされています。

アメリカは経済が上向きになってきている一方で、 原油安によるシェールオイルの採算
割れの懸念が浮上したことで、シェールオイルの生産が減少に転じています。
そのため、シェールオイル関連の業界は打撃を受け始めています。

もし今後もシェールオイルの減産が続くようなら、需給の引き締めにより、今度は原油
価格の方が上昇に転じる恐れがあるとのことです。
経済が好転することで石油の需要が増えて原油価格が上がるならまだしも、このような形
で原油価格が上がるのは避けてほしいところです。
しばらくは原油安は続くと思われますが、原油価格上昇のリスクにも備えておく必要は
ありそうです。

さて、今月、 インドの駅の構内で高圧線に触れて気を失ったサルを仲間のサルが
救い出したというニュースがありました。(以下動画をブログ上にて共有させて
いただきました。)

仲間のサルがとった行動に脱帽です。
今年もあとわずかですが、寒い中、健康管理には気を配りたいところです。
では良いお年を。

以上、原油安についての記事でした。
2014年12月26日

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