GPIF改革

今日はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)改革について書いてみたいと思います。

先日、GPIF改革推進派の塩崎元官房長官が、第2次安倍改造内閣で厚生労働大臣に就任しました。塩崎大臣は就任記者会見の席で、「GPIF改革は、安全で効率的な運用をどこまでやるかを明確にすることである。あわせてリスク低減のための分散投資を行っていく必要がある。」と述べていました。また、「しっかりとした運用のためには、強固な組織統治も必要である。」とも述べていました。このようなことから市場では、今後、GPIF改革に弾みがついていくのではないかとの憶測が広がっているようです。

ただし、これからGPIFの運用について注視していく点はいろいろ出てくると思います。   GPIFは世界最大の公的部門の投資家ですが、政府による政治的介入を受けるリスクが   ないわけではありません。GPIF改革を行う際には、GPIFが政府による介入を受けることがないように、厳格な取り決めをしていく必要があるかと思います。また、分散投資の 方法についても慎重に行っていく必要があると思います。たしかに、このまま年金を現金で確保していると、インフレになった場合、現金の価値が目減りする恐れがあります。

また、国債で保有するとしても、インフレになった場合、国債の価格は下落してしまいます。そのリスクを踏まえて、インフレに強い株式にも投資して、分散投資するという手はよいことかと思います。ただし、株式への投資は、株式相場急落が発生した場合、大きな損失を出してしまう恐れがあります。これまでにも、GPIFは株式への投資を行なってきており、リーマンショックの時には大きな損失を出してしまったようです。現在は、その損失は取り戻せているようですが、今後、万一、金融事情が不安定となって損失が出た場合でも、その分をすぐに補って、リターンを取り続けていけるようにしてほしいと思います。

今後のGPIF改革に期待したいところです。

以上、GPIF改革についての記事でした。                                2014年9月18日

 

 

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