近い将来、ガス代がかなり高騰する恐れがある 脱炭素の推進も困難なのか
物価高と円安が進んでいる日本において、近い将来、値上がりが激しくなることが予想されているのが、ガス代です。
(特に都市ガス代が激しく上がりそうです。)
欧州は、ロシアからパイプラインを通して天然ガスを輸入していますが、現在、ドイツにつながっているパイプライン(ノルドストリーム1)でのガス供給量が40%ほどに抑えられているために、天然ガスの国際価格が上昇しています。
近々、ノルドストリーム1でのガス供給量は20%ぐらいにまで抑えられるのではないかとも言われており、天然ガスの価格は、今後も上昇していきそうな状況にあります。
昨日、欧州連合(EU)はこのような事態を想定して、連合内の各国に対し、ガス使用量を自主的に15%削減するよう要請しました。
(ただし、ロシアへのガス依存度が低い国に対しては要請はされないようです。また、ハンガリーは、この要請に対し強く反発をしています。)
ドイツなどの欧州北部は、冬の寒さが厳しいことから、暖房には火力の強いガスが多く使われます。
それゆえ、今のうちにガスの使用量をおさえて、備蓄を進めておく必要があるようなのです。
欧州だけでなく他国も同様、ガスの使用が制限されれば、石炭への依存度が大きくなる可能性があります。
このようなことが長引けば、脱炭素の推進も困難になることが予想されます。
ウクライナ紛争の早期終結が強く望まれるところです。
ガスは、火力の大きさの有効性から、食事や入浴には欠かせないエネルギーです。
電気、ガスなどのエネルギーは生活に直結するものなので、これらへの補助などの支援は優先すべきかと思います。
2022年7月27日