イベルメクチンはコロナウィルスに対して安全に治療、予防ができる薬なのか

最近、イベルメクチンという薬を大量投与したことでコロナウィルスの感染が大きく減少した国があります。

それは、インド、メキシコ、ペルー、イラクなどの国です。

これらの国では線虫という寄生虫による感染症が流行していて、この寄生虫の駆除のための虫くだし薬が大量投与されたところ、なんとコロナウィルスの感染者や重症者、死者の数が大きく減少したのです。

この虫くだし薬は、日本人によって開発されたイベルメクチンという薬ですが、この薬にはコロナウィルスの症状の進行を抑える効果と感染予防の効果の両方があるようです。

適切な使用であれば副作用も起こりにくいようです。

また、飲み薬なので、自宅でも安心して服用ができるようです。

しかし、この薬は、日本国内でのコロナウィルスに対する使用承認がまだされていません。

ただ、臨床試験に向けた動きは出てきているので、使用承認の実現化への期待は高まっています。

今、問題なのは、コロナの予防を目的に、イベルメクチンを海外などから購入して独自に使用する人がいることなのですが、この行為は非常に危険であると言われています。

治験の結果に基づいた服用方法に従わないと、効果が出ないばかりか、かえって害が出る可能性も否定できないらしいのです。

コロナウィルスに対する国内での治験が完了していないイベルメクチンは、現時点、「安全に使える効果のある薬」とは言い切れないようなのです。

 

しかし、最近になって、国内のコロナウィルス新規感染者が急増し出しました。

自宅療養者の急増の恐れもあるので、イベルメクチンの安全性と効果を早急に立証し、実用化させることが強く望まれます。

 

2021年7月30日