ブルーライトは目に悪い。スマホやパソコンの使い方には要注意。

最近、スマホやテレビ、パソコンの画面などから出ているブルーライトが目によくないと
話題になっています。

数年前に世に登場した青色LEDは、省エネ効果が高いため、信号や装飾ライト、室内灯、表示画面(スマホ、テレビ、パソコンの画面)など様々な電気製品に使用されるようになってきました。
この青色LEDは、 ブルーライトという光を発するのが特長です。
ブルーライトはエネルギーが強い上に波長が短いので、眼球の奥の網膜にまで達します。

網膜の中心部分には見た物を認識する黄斑(おうはん)という部分があるのですが、ブルーライトによって黄斑にある細胞が影響を受けると、加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)という視覚を障害する病を引き起こしやすくなると言われています。

もともと目の中には抗酸化作用がある栄養素が存在し、これが黄斑を含む目の組織を酸化から守っているのですが、残念ながら、この栄養素は加齢によって減少してしまうようです。
そして、この栄養素が減った状態のときに様々な要因(喫煙やブルーライトなど)が加わると、目の組織に異常が出やすくなると考えられています。

加齢黄斑変性になると、視界の中心部分がゆがんで見えたり、雲がかかったような見え方になり、最悪の場合には失明をもたらす危険性もあります。

加齢黄斑変性は従来、欧米人に多く日本人には少なかったのですが、最近は日本人にも増えてきていると言われています。
現代の日本の食生活が、肉中心で魚や野菜が少なめになっていることが背景にあるのではないかと考えられています。

また、白内障の原因にもなっている紫外線は、その多くが眼球の表面にある角膜か水晶体のところまでしか達しないようですが、網膜にも少なからず影響を及ぼすことから加齢黄斑変性の症状には関係があるようです。

 

加齢黄斑変性にならないようにするための対策ですが、

まず、スマホやパソコンを使うときのブルーライトの対策では、

① ブルーライトは距離の2乗に反比例して弱まるので、画面を見るときは、距離を長くとる(50cm以上は離す)
② 暗いところでは見ない
③ 画面の輝度を下げる
④ 画面の青の色調を弱める
⑤ 長時間連続で見ない(パソコンの連続使用は最長1時間。そして15分間休んだ後に使用を再開する;厚生労働省による推奨)
⑥ ブルーライトカットメガネをかける
(屋外でも使う場合は、太陽光の紫外線もカットできるものが望ましい。またブルーライトは太陽光にも含まれているので、屋外でのカットメガネの着用はベスト。)
⑦ 画面上にブルーライトカットフィルムをつける

などをすべきと言われています。

また、ブルーライトは睡眠障害を引き起こす可能性があるので、スマホやパソコンの使用は、就寝時間よりもだいぶ前に終わらせるようにした方がよいようです。

 

また、40代以降の人は、 目によい栄養素(ルテイン、ビタミンC,ビタミンE、亜鉛など)を日ごろから補うことが望ましいとされています。
白内障になりにくくする効果もあるようです。

ルテインなどを多く含む緑黄色野菜類や卵黄など、あるいはルテインなどを凝縮したサプリメントを意識して摂るのがよいと言われています。

タバコを吸わないことも必要です。

 

参考;「加齢黄斑変性の概要」のサイト ⇒ こちらの記事

 

参考;目によい栄養素を含むサプリメントの一例

 

2019年1月12日