西郷どん、下町ロケットがいよいよ佳境へ

毎週日曜日に放映されているテレビドラマ、「西郷どん」「下町ロケット」が、いよいよ佳境にさしかかってきました。

西郷どんは、征韓論を巡る政変、そして鹿児島内への私学校設立から端を発した西南戦争へと話しが移ろうとしています。
鹿児島、熊本などが主戦場になった西南戦争は新政府軍と薩摩軍が激突した、日本国内では最後となった内戦です。
この内戦では、田原坂の戦い、熊本城包囲戦、人吉での攻防戦、そして城山の攻防戦など多くの戦いが繰り広げられました。

もともと戦いを望んでいない西郷隆盛が、起きてしてしまった新政府軍との戦いにどのように対処していくのかがドラマの注目点かと思います。

 

一方、下町ロケットはゴースト篇からヤタガラス篇へと物語が移る段階です。
下町ロケットは、話の舞台がロケット、医療機器から今回のトランスミッション、農業機械へと展開されていきますが、技術というものがいかにすばらしいかが実感できる内容です。

技術力のある企業は、より性能がよいものを開発していきます。
その中で、多くの部品で構成される製品については、部品を外注先(協力会社)にお願いして作ってもらうということが多くなります。

日本の製造業はその大部分を占める外注先の部品製造によって支えられています。

しかし、売るべき製品が、原価の値上がりや価格競争の中にあると、外注先には厳しい価格の提示を迫られることがあります。
この場合、外注先には品質維持と納期厳守の使命も課されているので、外注先の経営は大変なものになります。
また、外注先も2次、3次と下請けが存在することがあるので、下請けにも重い負担がかかることがあります。
まずは、依頼元が自社のコスト削減に努め、極力、外注先には負担をかけないようにする必要があります。

あわせて、外注先の立場になる企業も、ある程度の価格提示があったときにも対応できるように製造技術、生産技術力を常に向上させるなどして、今よりも安く作れる体制にしておく必要があります。
また、別の柱として自社ブランド商品の開発も行い、エンドユーザーとして商品を売れるような体質にする、あるいは別の新しい分野にも着手するなどが必要になるかと思われます。
ただし、人件費カットを優先して人の調整をむやみに行うのは避けるべきです。

 

ところで、生活している中では不便なことが多くありますが、この不便を取り除くことできるのも技術力です。
たとえば、雇用に影響しない範囲で、人が介在しにくいところ、人への負担を少なくさせたいところにはロボット化が強く望まれます。

技術力は、楽しみやぜいたくのためよりも生活での不便を取り除くことに、より多く使われることを望みます。

 

2018年11月10日