東海地震に関する情報の捉え方
今日は、東海地震に関する情報の捉え方について書いてみたいと思います。
将来的に発生が予測されている地震に東海地震があります。
東海地震は駿河湾から静岡県の内陸部を震源域とする大型の地震であり、
なおかつ事前予知が可能と考えられている地震です。
そのため、気象庁や関係機関が、関連地域の地震活動などを常時監視して観測データを
収集しています。
このようなことの背景から、東海地震の発生が懸念されるような事態になった場合には、
以下のように段階ごとの情報発信がなされます。
1.東海地震に関連する調査情報(臨時)
東海地震に関する観測データに変化が確認できたときや、想定震源域で発生した
地震が東海地震と関連性があるかどうかを見極めているときに、テレビやラジオなど
を通じてこの情報が広報されます。
この情報が出た場合は、引き続き出される情報を注視して収集していく必要が
あります。
この情報では、カラーレベル「青」が示されます。
2.東海地震注意情報
観測データにより、東海地震の前兆現象の可能性が高まったときに、テレビ、ラジオ、
広報車、災害対策委員などを通じて、この情報が広報されます。
この情報が広報された場合は、各家庭では引き続いて情報収集に努め、避難に備えるよう
にします。
また、この広報において、
(1)児童生徒の帰宅や介護を必要とする人の避難準備が始まります。
(2)一部の病院(公立病院など)への外来が自粛されます。(ただし救急は除く。)
(3)電話回線の輻輳(ふくそう)が懸念される場合は、災害用伝言ダイヤルの
サービスが開始されます。
この情報では、カラーレベル「黄」が示されます。
3.警戒宣言と東海地震予知情報
東海地震が発生する恐れがあるときに発表されます。
そして、テレビ、ラジオ、広報車などで広報され、サイレンや警鐘が鳴ります。
また、地域の自主防災組織などを通じて連絡が入ります。
また、この広報においては、公共機関はストップになり、避難対象地域では避難勧告が
出され、避難が開始されます。
この情報では、カラーレベル「赤」が示されます。
サイレンは、ウーという音が45秒間続いたあと、15秒間一旦休止し、また45秒間音が続くという鳴り方が5回以上繰り返しで吹聴されます。
また、警鐘については、カンカンカンと5回打ったあと、一旦休止し、また5回打つという打鐘が10回以上繰り返されます。
万一の東海地震発生に備えて、これらの情報の意味は把握しておいた方がよいかと
思います。
以上、東海地震に関する情報の捉え方についての記事でした。
2016年5月20日