マイナンバーカードの電子証明書の更新は5年ごと なぜ10年ではないのか
先日、市役所に行きマイナンバーカードの電子証明書の更新を行ってきました。
20歳以上の人のカード本体の更新は10年ごとですが、カード内に格納されている電子証明書の更新は5年ごとです。
電子証明書の更新も10年ごとにすれば、更新の手間も減ると思うのですが、どうやら、そのようにはできないようなのです。
なぜなら、コンピューターの性能や暗号解読技術が向上している状況下で、電子証明書の有効期限を長くしてしまうと、暗号情報が解読されるリスクが高まってしまうからです。
そのようなことから、海外では電子証明書の有効期限を5年にしているところが多く、日本の法律(電子署名及び認証業務に関する法律)でも電子証明書の有効期限を5年と定めています。
安全面、信頼性の維持のために、マイナンバーカードの電子証明書の更新は5年ごとになっているのです。
ただし、現状、電子証明書の更新は義務化されていません。
電子証明書の更新を行わなくてもカードは身分証明書としては使えますが、電子証明書が使えなくなるので、なにかと不都合なことが起こります。
マイナポイントの取得時や給付金(オンラインでの受給希望)の受給時などに電子証明書が必要になるからです。
また、新たなサービスが出てきたときにも電子証明書が必要となる可能性があります。
なので、電子証明書の更新については、5年ごとにしっかりと行うのが無難です。
なお、電子証明書の更新では、写真の撮り直しは発生しませんが、本人確認が必要になるので、原則、本人が役所(または代行場所)に出向いて手続きをする必要があります。
パスワードは今まで使ってきたものを継続して使いますが、この機会にパスワードを変えることも可能です。
2023年3月21日