日本は世界で唯一のマイナス金利国になってしまうのか

現在、日本とスイスだけはマイナス金利政策を維持していますが、そのような中、スイスが今週22日に開かれる政策会合で、0.5%の利上げを打ち出してマイナス金利政策をやめるのではないかとうわさされています。

スイスの政策金利は、現在、-0.25%ですが、うわさどおりの利上げが行われれば、スイスの政策金利は0.25%になり、政策金利-0.1%を維持する日本だけが、マイナス金利国になります。

今週は、FRBと日銀の政策会合もあるので、もしもこのようなことになると、日本円の売りが、さらに加速しそうで心配です。

日本もマイナス金利を解除するなりして、円安阻止の姿勢を示してほしいところです。

 

食料自給率の低い日本で、円安が進むのは非常にやばいことです。

石油代、電気代、ガス代、食べ物をどうするかという生活に直結することが重大な問題になってくるのです。

近い将来、日本は食の危機に襲われるかもしれません。

 

日本とアメリカの金利差はかなり広がっています。
この金利差は今後も広がる様相にあります。

日本も大幅な利上げをすれば、金利差が小さくなって、円安を抑制することができますが、今の日本は利上げを行いにくい状況です。

そもそも利上げは、好景気により賃金と商品の売り値が上がって物価高を招いている状況、すなわち正常なインフレの状況で行うべきものです。

日本は、正常なインフレの状況ではなく輸入品の価格高騰によって物価高を招いている状況(コストプッシュインフレの状況)なので、利上げをする意義がないのです。

また、利上げ後には経済の減速がおこるので、不景気な日本が大幅な利上げを行うと、日本経済はさらに悪化することになります。

 

ドル、ユーロ、円は世界3大通貨です。
これらがバランスよく流通することで世界経済は維持されています。

円安の異常な進行はバランスを崩します。

そうならないようにするためにも、日米欧による為替政策についての話し合いが必要ではないかと思います。

 

2022年9月19日