長期的に物の値上がりが続く恐れあり これから生活は厳しくなるのか
このところガソリン価格が上昇していて、現時点、1リットルあたり160円代をつけています。
経済活動が上向きになってきたことにより原油に対する需要が高まってきたこと、そして、その反面で産油国により原油の増産が抑えられてることが原油高をもたらしています。
ガソリンの価格高騰は、自動車、飛行機などの交通に関わる業界に悪影響を与えます。
製品の多くは原油が原料なので、衣料品や樹脂製品などあらゆる製品の価格上昇をも引き起こします。
原油の価格が上がれば、船の燃料代も上がるので、大豆、小麦などの輸入食材も値上がりします。
プロパンガスなどの液化石油ガス(LPガス)は原油から作られるものなので、原油価格が上昇すると、プロパンタンクが設置されている家庭などのガス代が値上がりします。
火力発電と都市ガスに使用される液化天然ガス(LNガス)は原油から作られるものではないですが、原油価格と連動した長期契約での取引がほとんどになっているので、原油価格が上昇すると、電気代と都市ガス代が値上がりします。
また、LNガスのスポット価格は、1年前の約10倍にまで高騰しています。
これは、中国が、脱炭素のためにLNガスの需要を増やしていることが背景にあります。
需要の変動は、すぐにスポット価格の方に反映されます。
もしも、厳冬などにより使用量が増大して在庫に不足が生じた場合には、応急でスポット購入をしなければならなくなります。
そうなると、電気代と都市ガス代の値上がりはさらに大きくなります。
また、中国では焼肉がブームになっていて、牛肉などの輸入量が減っていることから、輸入肉の購入価格が上昇しています。
あらゆる物が次々と値上がりするようですが、どうやらこれは一過性ではなく、今後もずっと続くことになるだろうと予想されています。
そうなると生活がやっっていけなくなる恐れがあります。
物の値上がりは外的要因によるものが大きいですが、政府には国内で対処できるところは対処をお願いしたいところです。
そのような期待をこめて、今月末の衆議院選挙の投票に行きます。
2021年10月22日