PCR検査に無関心な人には商品券付き検査もありかも 

コロナの市中感染が広まっており、感染をなかなか食い止めれない状況になっています。

感染力が強いイギリスの変異種による感染も国内で確認されています。

(以下は、筆者の個人的見解ですので、話半分でお願いします。)

 

感染拡大の初期のうちであれば、

感染者の多い地域に対する大規模なPCR検査を実施して
無症状の感染者を見つけ出し隔離する

水際対策を厳しくする。(外国人の新規入国拒否や帰国者に対する検査体制の強化などを徹底する)

が、感染拡大を止めるのに効果的と思います。

とくに、無症状の感染者の中にいるスーパー・スプレッダーは、感染拡大を助長しているので、大規模検査によって見つけ出し隔離をする意義は大きいです。

しかし、感染が市中に蔓延しきっている状態では、大規模検査の実施は難しいように思えます。

 

PCRの大規模検査を行う場合には、いくつかの課題があります。

先日、広島県が80万人に対処できる無料のPCR検査を希望者対象で実施することを検討している、と発表しました。

これは非常に画期的な取り組みです。

ただ、希望者対象の場合、肝心な人が検査されないということが起こり得ます。
検査を受けに来る健常者の多くは、おそらく日ごろから感染対策をしっかりしている人や現状に関心をもっている人あたりになると思います。

その一方で、感染対策をしない不真面目な人の多くは、たとえ無料でもあっても検査には行かないように思います。

しかし、町中を動き回る感染対策をしない人たちが感染している確率は高いと考えられるので、このような人たちこそ検査を受ける必要があります。

PCR検査を1回受けるにつき500円か1000円ぐらいの商品券をプレゼントすることでもやれば、無関心な人でも検査を受けにくるかもしれませんが、何らかの方法で感染対策をしない人たちを検査にもっていくことは必要かと思います。

つまるところ、広い範囲での希望者検査ではなく、特定の場所に絞った全員検査をするべきです。

 

 

また、PCR検査の大量実施を行う場合には、早急の隔離施設の拡充が求められます

検査で陽性の人は、必ず隔離する必要があります。

自宅隔離は、一人暮らしの人しかできないので、それ以外の人が宿泊できる場所は、それなりの数、必要になります。

あわせて、医療従事者による隔離者へのケアが十分にできるかどうかという問題もあります。

医療現場がひっ迫している中で、医療従事者がそちらの方に回る余裕があるのかどうかという問題があります。

 

今年の夏は、東京オリンピックの開催が予定されていますが、多くの人の命が失われ、また、多くの重傷者が出ることによって医療機関が四苦八苦し、生活困窮者が増えている現状では、とてもオリンピックはできないと思います。

もし、大規模PCR検査を人口の多い東京で行うならば、オリンピックの中止を早く決め、早急に、そのための施設を無症状者や軽傷者の隔離用に変更し、隔離にかかわる人員を確保する必要があります。

 

過去記事⇒ エピセンターは大規模PCR検査で制圧できる

 

 

2021年1月19日