運転免許証のデジタル化はどのようになるのか
総理大臣が代わり新政権が誕生したことで、新たな庁がいくつか発足するようです。
行政サービスのデジタル化を担う「デジタル庁」もそのうちの1つであり、準備室が今月30日にも立ち上がるようです。
行政サービスのデジタル化が推進されれば、マイナンバーカードの普及率が上がることも考えられます。
先日ニュースで、運転免許証のデジタル化の話が出ていました。
1.検討内容
①マイナンバーカードに運転免許証の情報を紐づけして、免許証としての機能をもたせる。
(運転免許証の情報をマイナンバーカードの中にデータとして蓄えるのか)
②スマートフォンにも運転免許証の情報を保存して、免許証としての機能をもたせる。
2.実現により想定されること
①免許証のデータがマイナンバーカードの中に入れられると、免許証の新規発行はされなくなる。
現状、マイナンバーカードの所持は強制されていないので、カードを持たない人に対しては、当面、従来の免許証の発行が継続される。
②スマートフォンへの免許証データのアップロードは、免許証データが入ったマイナンバーカードを通して行う。
ただし、スマートフォンを持たない人もいるので、アップロードは任意。
③免許証のデータの扱いが一元化されるので、オンラインでの手続きも可能になる。
マイナンバーカードと、スマートフォンまたはパソコンがあれば、住所変更などの手続きでわざわざ警察に行かなくてもすむようになる。
3.問題点
実現化には、国内の警察全てにマイナンバーカード用リーダライターを設置する必要があることや、セキュリティー対策は大丈夫なのかなど、多くの課題があるようです。
スマートフォンを免許証として携帯する場合は、スマホが故障や電池切れを起こさないように、注意をする必要があります。
健康保険証がマイナンバーカードに組み込み可能になる予定もあり、マイナンバーカードの用途がいろいろな方面に広がることで、カードの申請はこれから増えていきそうです。
コロナ渦の中、マイナンバーカードの役所での受け取りは密になり、感染リスクがあるので、マイナンバーカードの現物の取得には十分に注意を払う必要があります。
2020年9月29日