DIYで脚立を使う場合の注意点
今日はDIYで脚立を使うときの注意点を書きます。
DIY、すなわち家の修理や修飾などを業者に依頼せずに自前で行うことですが、天井ぐらいまでの高さの作業には脚立が必要になることがあります。
脚立を使った作業は本来危険なものなので行うべきではないですが、どうしても脚立を使う場合には、細心の注意が必要になります。
高さ2m以上の高所作業においては安全衛生則によるきびしい規定がありますが、2mに満たない作業にはきびしい規定がないことで、事故が起こりやすい一面があります。
たとえ1mほどの高さから転落しても重大事故になる可能性があります。
専門業者が作業を行う場合や、安全衛生の規則のもとに仕事を行ってきた経験者が作業を行う場合には、脚立を使うときの安全措置がしっかりと行われるかと思います。
しかし、脚立での作業経験がない素人が脚立を使用すると、作業が我流になり安全面が疎かになってしまう恐れがあります。
しっかりとした脚立使用時での安全管理はDIYにおいても必要かと思います。
DIYで脚立を使用する際は、2人1組で行うべきです。(1人は近くで監視する、または脚立を保持する)
また、作業位置が高くなくても頭部の保護は絶対必要と考えます。
高さ2m未満のDIYの作業で脚立を使用するときは、大まかですが、以下のことを認識しておく必要があると思います。
(細かい点は他にもありますので、プロの人から指導を受けた上で作業を行うのが望ましいです。)
1.通常の脚立を使用する場合の注意点
(1)高い場所で作業するときは、もう1人が脚立を支えること。
(2)墜落時保護用ヘルメットを着用すること。
(3)脚立は事前に異常がないかをチェックしてから使うこと。
(4)天板には立たないこと、天板には座らないこと。天板をまたいで立たないこと。
天板をまたいで立つと、降りるときに体制が崩れやすくなります。
(5)脚立に乗るときには、両方の手で物を持たないこと。片方の手で物を持つときは、軽い物だけにすること。
(6)脚立は滑らない平坦なところに置くこと。
(7)脚立に乗りながら体制を崩すような作業をしないこと。
(8)出入り口で作業をするときには出入り口を封鎖すること。
(9)脚立を閉じた状態で壁に立てかけて使用しないこと。
2.脚立をはしごとして使用する場合の注意点
(1)脚立(開いてはしごになるもの)を立てかけて、はしごとして使用する場合は上部をひもでしばるなどして固定すること。
(はしごの突き出し長さは登った先の床面から60cm以上とする。)
(2)はしごの上部を固定できない場合はもう1人がはしごの下部を支えること。
(2)はしごの立てかけ角度は75°ぐらいにすること。
(3)はしごに乗るときは、両手には何も持たないこと。(荷物はリュックに入れて背負うなどする。)
(4)はしごに乗りながら作業をしないこと(体制を崩して転落する恐れがあります)。
はしごは、上り下りだけに使用する。
⇑ 例:上の絵のはしご式脚立での問題点
(1)はしご式脚立に乗りながらの作業はNGです。
(2)はしご式脚立で上部を固定できない場合には、もう1人が下部を支えなければなりません。
なお、足元が2m以上の高さでの作業では、安全帯の装着や足場の設置などを行う必要もあります。
以上、DIYで脚立を使う場合の注意点の記事でした。
2018年5月17日